当然、邪魔にならない小さめの花が主流になる。さらにロウソクの灯でロマンチックなムードを高める。食器やナプキン、テーブルクロスなども全体のイメージに合わせて選ぶ。住宅事情の悪い日本に、こうしたョ-ロッパ風の花の生かし方がそのまま定着するとは思わない。だが、花に慣れ親しみ、その美しさを引き出す努力から、参考にすべき点は多い。造花は生命感の演出を工夫88造花というといかにも偽物の花というイメージがつきまとう。だが、最近は技術が進歩し、造花の品質も格段に向上している。最も一般的なのはアーティフィシャルフラワー、あるいはアートフラワーとも呼ばれる造花だ。絹、綿、ビロードなどの布をカットして花弁を作り、これを染料に浸した脱脂綿で染めていく手法だ。葉も同様に布で形づくって染める。乾燥したら熱したコテで花弁、葉に表情をつけさらに裏面に針金を張りつける。フローラルテープを使って組み上げればでき上がりだ。自然界の花に似せるのもよし、イマジネーションを駆使して空想上の花を作るのもよい。ただ大切なことは、でき上がりの作品の中でいかにアレンジするか事前に決めておくこと。空間に合った素材、染色方法、組み立て方を選択するのが腕の見せどころだ。素材に革を使うのも一つの手。革は、ボリュームのある造花を作るのに適している。針金で花弁や葉をかたどった輪を作り、これを樹脂液に浸す方法もある。輪の部分に薄い膜が張ったら組み上げる。アメリカンフラワーというこの技法は、透明感が89 住まいの雰囲気を変えるフラワー編売り物で夏向きだ。